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柴田 恵一
Journal of Nuclear Science and Technology, 28(4), 346 Pages, 1991/04
被引用回数:0 パーセンタイル:0.61(Nuclear Science & Technology)これはJENDL-3のHeとHeの評価に関するDrosg博士のコメントに対する回答である。Haesnerは5~30MeVのエネルギーで10以上の角度で弾性散乱の角度分布を測っている。JENDL-3で採用したのはその角分布の形状であって、断面積の大きさは全断面積から弾性外断面積を引いて求めているので、Drosg氏の言うように彼らの値を規格化しなければいけないという問題はない。また、今回の評価では確かにHe(n,2n)2p等のブレークアップ反応は無視しているが、実験データがあるわけでもなく、その分弾性散乱断面積が大きく(14MeVで2%程度)なっている事を注意していれば良い。(n,p)と(n,d)反応に関しても、Drosg氏の指摘するようにデータを誤って解釈しているということはない。結論として、筆者としてはJENDL-3のHeの評価の方法と結果に対しては自信を持っている。